こたはなのブログ

視覚障害者で趣味はマラソンと読書。元気な私に2020年乳がんが見つかりました。旦那と猫三匹との日常を書いてみます。

分子標的薬治療と放射線治療 前半

7月27日、28日

今日から一泊で分子標的薬のハーセプチンの点滴入院をして来ます。

もう4度目の入院だし明日帰るので荷物は少し。

治療を始めた3月の入院の頃はまだ寒かったし荷物は多かったな。

毎回入院時は家族の同伴が必要で

今日は妹と朝9時に入院受付へいつもの手続きをして、

まず放射線科へ

副作用や治療スケジュールの説明と先生の新札を受ける。

私の受ける放射線治療機器はリニアックという物で

治療台の上に数分間安静に寝ているだけの治療で、

放射線が当たっている間、苦痛は無いとの事。

傷が治ってから開始し土日は休みで週5日毎日通います。

今日からの点滴が3週毎なので、2回目の点滴の時

8月18日から放射線を開始する事になりました。

暑い中ぞっとしますが頑張って通います。

診察が終わり病室へ向かいます。

色々署名が終わったら、妹は じゃあ明日来るねと帰って行きました。

病室に落ち着いたらすぐウィッグを脱いでスッキリ、

着替えてすぐ昼ご飯が来ました。

食べてたら薬剤師さんが来て、今日からの薬の説明をしてくれました。

ハーセプチンハンドブックを持って来てくれたのに断ってごめんなさい。

だって結局捨ててしまうし。。

抗がん剤に比べ副作用は無いとの事ですが、入院してまで受ける点滴だし

初回だけ倦怠感や寒気、発熱が起こる人がいるが少ないとの事。

14時から点滴開始、始めの15分は

看護師さんの見守り付きです。

心電図を付けて血圧計を巻いて

今回は一時間かけてゆっくり入れます。

抗がん剤の時のように体に入って来たぞーって感じは無く

無事に15分が経過しうとうとしてたら終わってました。

夕方主治医が様子を見に来てくれて、初回だけ熱が出る人がいると言われました。

まあ私は何にも無いだろうなと思い普通に夕飯を食べ、

寝る用意をして主人と電話してたらなんだか顔が熱さを感じ

トイレに行ったらお腹と太腿の熱さも感じて

コールボタンを初めて押しました。

どうしましたか?と看護師さん

なんか熱いので、測って下さい。

37、6度ありゃ?全然寒気もだるさも無いので気が付かなかった。

入り口で検温される昨今これではどこにも入れない。

とりあえずアイス枕だけもらって寝たのが22時、

その後38、2度までなり解熱剤を飲み 朝には下がって無いと

退院できないなーと考えながら寝たのが24時。

7時に看護師さんに起こされて検温 36、3度。

良かったー点滴後とはいえ久しぶりに発熱なんでびっくりしました。

8月17日から二泊での入院予約をして、

無事に帰宅出来ました。

さあ治療は次のステップへ進みます。

まだまだ続きますが、もうキツイ治療は無いからと

主治医が言ってくれたように抗がん剤のキツサに比べれば

元気でウォーキングから始めています。

若干のシビレは残ってますが、なんて無い。

 

8月10日

ブログの更新をご無沙汰して心配をおかけしてしまいました。

しっかり元気です。

言い訳ですが、毎日通院ってやはり結構大変で

それに動けるようになったかと思ったら、

じっとしていられなくて

毎週末、山へ走りに行きリハビリを始めています。

さて、山の日の日記に戻ります。

今日も久しぶりの皆さんと集まり

女子5人で初詣ランや闘病祈願ランでおなじみの近くの山へ。

友達が送ってくれたノースの日焼け止め付の帽子をかぶれる日が来た!!

朝7時に集合しまず健脚の神社でお参りです。

またこうして来られるようになり良かった、ありがとうございました。

凄く暑いけど山は気持ちいい、空気もいいし皆でお喋りして楽しかったー。

しかし足が弱ってるなー。

皆も自粛で走れていないから同じだと無理せずウォーキングです。

私達はアスファルトを20キロぐらい歩きましたが、

今日はお天気で山へ登っている方も多かったです。

術後一ヶ月まだ傷は痛いし怖くて触れないけど、

動ける体がとても嬉しい。

まだ足のしびれは残っていますが、手の指先はだいぶ取れてきて

柔らかかった爪がしっかりしてきました。

久しぶりに体を動かすとご飯も美味しいし良く眠れる。

冷や汗で無い汗をいっぱいかきました。

鈍い筋肉痛が懐かしく嬉しい。

 ※いっぱい笑いたい今日の一冊

グット・コマーシャル [西野 亮廣著]

大好きな西野さんの小説です。

芸人で絵本作家もで凄い。

 

8月17日

一週間のお盆休みが終わり今日から二泊三日の入院です。

今日はなんでだか両親二人での付き添いです。

入院前に放射線室でCT検査を受け明日からの

治療計画を立ててもらいます。

その後病室へ いつも通りに荷物を片付けて、ウィッグを脱ぎ

すっきりした私の帽子姿を初めて見た父は、寂聴さんみたいと

頭をなでてました。

今日は治療は無いので、個室だしゆっくり

読書したり動画見たりして過ごします。

午後に主治医が問診に来てくれて、

気になっていた傷よりだいぶ左上に出来たシコリを診せました。

手術で中を縫っているとの事、傷は治ってもシコリはなんか嫌だな。

友達からこの病院食おかゆが美味しいよ と聞いたので

今回の入院で最後の予定だし、おかゆをリクエストしてみました。

晩御飯からお椀のふたまでたっぷりのおかゆが来ました。

頑張って半分ぐらいは食べたけどこれは無理だー。

明日から9月の連休まで毎日の放射線が始まります。

どんな風になるのかね

 

 ※ 伏線だらけのミステリーの今日の一冊

 スタッフ [道尾 秀介著]

死の無いミステリーなので、何度も読み返してしまいます。

 

8月18日

NHKの朝ドラを副音声で聞きながら、

朝からどっさりのおかゆを食べます。

放射線室は一階なので、外来患者さんもいるし

着替えてウィッグをかぶります。

9時30分に呼ばれてドキドキしながら一回目の放射線治療へ向かいました。

印を入れる説明を受けて部屋に行きます。

上着を脱いでベットに寝て頭の上のハンドルを持ち

万歳の姿勢でマジックで印を書かれます。

左右にくすぐったさとインクの臭いを感じながら体に線を書かれます。

出来上がった印に合わせて

左乳房をはさむように左右から20秒ずつぐらい照射します。

あっという間に終わって何も感じませんでした。

明日は退院前に受けて帰りますが、明後日からは14時に予約しました。

今日から5週間まだまだ毎日暑いけど頑張ります。

病室に帰り昼ごはんのおかゆを食べて、

今度は三度目のハーセプチンです。

抗がん剤の時のように体に入って来たーって

感じは無いし30分ぐらいで終わるので楽です。

15時前には終わりました。

ご無沙汰していた友達とゆっくりline通話したり落語を聞いたり

本当にこの半年色々な事があった入院でしたが、

たぶん今回が最後、満喫です。

明朝は退院、でも9月22日まで毎日通院頑張って乗り切るぞ

 

分子標的薬治療と放射線治療 後半 に続く。

いよいよ手術 後半

7月9日

これから毎年この日は記念日になります。

誕生日と近いので一緒にお祝いできたらいいな。

朝は水を少し飲んだだけで、手術着に着替えたら

10時頃から点滴を取りますと看護師さんが来ました。

でも私の手をしばらく観察しただけで、私には無理かも?と

違う看護師さんに代わり、

手術側の左手からは駄目だそうで

右手の上腕をぎゅーーときつくチューブで縛って、

親指を中にいれて、バンバン叩かれて

表、裏と良さそうな血管を探しています。私は普段から血圧も低く、

血管も細いらしく、それに手術の点滴は針が太く難しいようで、

結局入れ替わりに5人の看護師さんが来て、

青くなった手を見てもう無理だから 小さい針に変えようと話していた時、

失敗しない女医先生が来て取ってくれました。

早く来てよーって感じですが・・・。

手術前に冷や汗たらたらで疲れたけど、無事に点滴針が入って良かった。

予定通りに12時30分に呼ばれ、

病室に来ていた母と主人に頑張って、待ってるねーと送り出され、

手術室へ点滴を押しながら自分で歩いて向かいます。

さあいよいよ手術です。が結構落ち着いていました。

久しぶりに病室から出てエレベーターに乗ったな

なんて変な事を考えていました。

受付を済ませ施術室へ

お願いします。とスタッフさんへ挨拶をして

ベットに寝ます。すぐに何本もの手が

私の頭や足、腕を触り色々な器具を付けています。

名前と手術名を聞かれ、答えて5秒ぐらいで

その次は、主治医の無事に終わりましたよの声で目覚めました。

うわ あっという間だな という気しかしませんでした。

これでガンは無事に取れたのかな?

次に目覚めた時は病室で母と主人と妹が居てくれて、

今は16時30分と教えてくれました。

術後の先生の説明を録音していてくれて主人が聞かせてくれ、

リンパ節への転移は無かった事、

取れた腫瘍は黒くて大きめの梅干しぐらいだったと

皆が話してくれました。

良かったー無事に帰ってきた。

ノドがかさかさで息苦しかったので、

妹にうがいをさせてもらって、

手が動かないので、

主人にボイスオブデイジーを起動してもらい

(音声図書の事です。)

明日の朝までは長いので、長編の時代小説を選んでもらい

皆には帰ってもらいました。

遅くまで、居てくれて有難う。

ところが、麻酔が切れてきてからの夜の長い事×××

左胸のキズは痛まないのに

点滴を入れた右手は少し動かすと痛いし、

ふくらはぎに装着された血栓防止の空気マッサージは痛いし、

酸素マスクは苦しいし暑い。

のどは乾いてかさかさで、頭は汗びっしょり。

一時間おきに血圧と検温で、来てくれる看護師さんに暑いですと何度も言って、

氷まくらまでもらいました。

うとうとするぐらいで全然眠れません。

これが終われば走れる 行きたい所、食べたい物とか

色んな事を考えて気ををまぎらわす。

なんのこれしき ウルトラマラソンに比べれば何でもない!!

 

7月10日

朝が近づいて来て、色んな音が聞こえだします。

7時に検温に来てくれた看護師さんに

とりあえずふくらはぎのマッサージを外してもらって足が楽になります。

8時に朝ご飯が来てやっとお茶が飲めました。

乳がん手術は次の日からおかゆでは無く普通のご飯が出てびっくりしました。

でもお腹は空いているのにやはり左手は動かすと脇のキズが痛いし右手は長い針の点滴のおかげで動かすと痛い。

ご飯は眺めているだけで、お味噌汁だけ飲みました。

主治医が回診に来てくれたので、点滴が痛いと訴えたら抗生剤と痛み止めが終わった抜いて良いと言ってくれて、気持ちが楽になる。

10時前に全ての管が取れて足がおろせる様になり歩行が復活しました。

やったー!!右手だけでバンザーイ!!お疲れ様一人で乾杯

冷蔵庫にストックしていたスポーツドリンクを一気飲みです。

一息ついたらお昼ご飯です。

今日の献立は焼きうどんともやしの酢の物にお吸い物。たった一日なのに

食べれるってなんて幸せ。

食べていたら母と主人が様子を見に来てくれて、

また手術中の事を話してくれた。

私から取ったガン腫瘍の写真を見せてくれた

母は何故か先生の顔まで写真を撮っていた。

とにかく無事に終わって良かった。傷は日にち薬だねと安心して帰って行った。

夕方主治医がエコーを押してきて術後に血液が貯まっていないか検査してくれた。

昨日眠れなかったので今日は早めに寝ます。

 

7月11日

朝ごはんまでぐっすり寝た。

個室だから人の音で起きる事が無く寝てしまう。

寂しい気もしたけど、慣れると楽だし

今回のように手術で眠れないとか痛いとかが人に迷惑をかけなくて良い。

主治医に看護師さん色々な方が部屋にくる度傷を見せるので、

当然なのにパジャマを広げ胸を触られるので、変な感じ。

皆さん大丈夫そうと言ってくれるのだけど、

しびれてて全然触られても感じない。

親類に友達 応援してくれている沢山の方へ

SNSやメールで手術が無事に終わった事をご報告していく。

しっかり食べれるし術後も良好のようで明後日、

予定通り週明けの月曜には退院です。

これって今の手術では普通なのかな

体の回復力に感動です。

 

7月13日

術後は順調で何事も無く無事に退院です。

朝ご飯を食べて、早めに荷物の整理をします。

頂いた大きな花カゴも連れて帰ります。

入院時はマラソンの遠征用の大きなリュックで来たけど、

退院時はとても背負え無いから妹が手押しカートを借りて来てくれました。

まだまだ傷はしびれてて感覚無いけど

自宅でリハビリ頑張ります。

抗がん剤の副作用で指先と足底のしびれが残っていて、

これは視覚障害者には辛いけど手術の傷は日にち薬。

早く猫さん達に会いたいーと

玄関での熱烈お迎えを期待して帰宅したのに、

ただいまーと大きな声でドアを開けても一匹も出て来ない。

薄情な奴ら丁度お昼寝の時間らしくて、家中探して起こして回りました。

グレーはゆすっても細く目を開けるだけ、

黒はしっぽを少し振るだけ。

白は手の届かないタンスの上から見下ろすだけ。トホホです。

まあ普通で居てくれる事が幸せなんだけどね。

 

7月16日

今日は傷を見せに通院です。

肋骨や周辺は痛むので怖いけど

何も無かったらいいな

今日は患者さんが多くて待ち時間が長い。

やっと予約時間の40分遅れで呼ばれる。

傷を診て先生が

「色の悪い所を少し取ります。痛く無いですから」

とチクチク傷を触っています。でもやはり力は入ってしまうけど

感覚が無いので痛くはありませんでした。

週明けにまた予約を入れて、傷に塗る

抗生剤のゲンタシン軟膏を処方してもらう。

 

7月20日

今日も傷を診せに通院。

来週27日の一泊入院で次の治療予定の

分子標的薬・ハーセプチン

点滴を始める事になり今日は入院予約と放射線科の受信予約をして帰る。

この点滴は抗がん剤とは違い副作用はあまり無いとの事だが、

入院してまでする薬だし強いんだろうな。

この点滴が3週間に一度で18回(一年)もするそうです。

見えるがんは取ったけどこれからは見えない奴との闘いです。

再発は最初にがんを宣告されるより怖い

視覚障害とは共に生きていけるけどがんは長い治療でも

徹底的にやっつけないと。

ゴール目指して頑張るぞ!!

※ 気持ちよい青春小説の今日の一冊

 「一瞬の風邪になれ」佐藤 多佳子著

大好きなスポーツ小説 全三部作で

一気に読んでしまいます。 

 

いよいよ手術 前半

7月3日

さぁて今日から3日間、入院前のご馳走会が続きます。

もりもり食べまくって入院と手術に挑みます!!

入院中はコロナ対策で隔離状態の面会謝絶の為、食べ納め。

と言っても一週間の入院予定なんですけどね。

まず今日は妹と母と創作和食のランチコース。

椀物、魚に肉の焼き物、鯛雑炊、デザート、焙煎コーヒーまで

なるほど雰囲気も味も人気が分かるお店でした。

デザートはバースデイプレートにしてくれてて、とても素敵でした。

 

7月4日

今日は友達4人でディナー

ずっと行きたかった念願の鉄板焼きのお店です。

またこちらがロケーションも雰囲気も最高で、

前菜、魚、松坂牛ステーキ、フライドライス、スープ、デザート

何が出て来ても美味しくて、

またバースデイプレートを頂いて写真も撮ってくれ、

なんとその写真を即プレートに入れてプレゼントしてくれ、

デザートに出た生チョコを全員へのお土産付きで

おもてなし抜群。記念日には絶対またリピートしたいお店でした。

 

7月5日

ご馳走最終日。

お正月からずっと会えてなかった主人の両親が来てくれました。

私の両親と6人でご近所のお気に入りのお店で食事会。

久しぶりに皆で会えて色々と話が弾みました。

どちらとも両親が元気でいてくれて感謝です。

明日からの入院へ向け楽しく嬉しい決起会が出来ました。

さて、少し太って明日から行って来ます。

 

7月6日

昨夜から大雨の被害が出ていて心配ですが、今日から一週間の入院です。

もう三度目の入院になるので、用意はばっちりです。

朝9時に妹と母と入院受付へ。

コロナウィルスの検査の後、放射線科の説明を三人で受けました。

三人とも全身麻酔の経験はあったので、懐かしいなと聞きましたが、

今回の説明が一番丁寧で詳しかったです。

ウィルス検査は無事に陰性で病室へ向かいます。

荷物の整理後、主治医からの手術説明がありました。

乳房のどこを切るか、センチネルリンパ節生検の方法、

術後の管理等もがん専門の看護師さんが同席してくれて詳しく伺いました。

手術までの三日間は何も無く、ウィルス検査後で面会謝絶で、

退屈なのですが、手術に備えゆっくりします。

でも相変わらず降り続く雨 怖いです。

夕方 忘れ物を届けに母と主人が来てくれました。

入院日だし家族だから大丈夫と思って来たけど、入り口でのチェックが思いのほか厳重でびっくりしていました。

 

7月7日

七夕☆★今日は誕生日。

視覚障害になった32歳の誕生日と同じく

46歳も病室で迎える事となりました。

当時、失う事ばかりを考えて毎日泣いて過ごしていた私。

今はこれが終われば走れる!とただそれだけしか考えていません。

予定通りに抗がん剤8クールを耐えられた体も

走ってて良かった無駄な体力では無かっと思えます。

成長したなー、皆さんに心も体も鍛えて頂きました。

お部屋から出られなくて朝のバイタルに看護師さんが来て、

お掃除さんが来てくれたら後は食事を待つだけ。

今日も大雨で窓も開けられず、どんよりの私の部屋に

友達二人から、豪華なバースディ花かごが届きました!!

お花の威力って凄い 空気がパッと新鮮になりました。

それから入ってくる人皆さんから、

いい香りと言って頂いて、めっちゃテンション上がりました。

雲の上の天の川に手術の成功をお願いして

病室で一人の2020年七夕でした。

※ なんだかほっこりしたい今日の一冊

「ツバキ文具店」小川糸著

文章が綺麗で情景が思い浮かびます。

キューピーちゃんに会いたかったから続編の 

「キラキラ共和国」もお勧めです。

抗がん剤治療 終盤

5月31日

お昼に我が家で餃子会をしました。

密集にならないように全開で7人で餃子100個食べました。

最近主人としか話していなかったので、久しぶりに会えた友達達と沢山喋ってスッキリしました。

私のウィッグをかぶったり、「きのこの山」と「たけのこの里」を食べ比べして楽しい時間を過ごしました。

夜は一度も起きず朝までぐっすり眠れた。やっぱり人と話すのって大事なんだな。

さて後一か月抗がん剤頑張ります。

夫婦でお世話になっているYさんが亡くなられたと連絡が入る。

肺がんで長く闘病されていたが、フルマラソンも挑戦しとてもパワフルで、「雨ニモマケズ」が大好きで、病気なんて思わせる事無い方でした。

とても仲良しご夫婦だったので、お独りになった奥様が心配です。

がんになってから思う事ですが、死ぬのは怖いけど、産まれたら絶対に死は来る。生と死は隣りあわせで、だからこそ大切に生きたい。

先に旅立たれた人への最大の供養は今を生きる私達が大切に笑って今を生きる事。

悲しむより笑ってパワフルYさんを送りたい。

私はもう少しだけ長生きしますどうぞあの静かな優しい笑顔で見守って下さい。

 

6月9日

抗がん剤7回目。

今日は湿度の高い日午後からは雨予報。タクシーで行くが、帰りは薬局に寄って歩きなので、傘を持って行く。ウィッグが暑いのでかぶって行くかどうしようかと迷ったけど、いつも看護師さん達に「全然分からないよ」と言われるのが嬉しいので、やっぱり暑いがかぶって行く。

化学療法室で使う寝心地のいい帽子を入れて出かける。5月末にコロナのクラスターが発生した為、病院玄関に熱を測る方と手の消毒をしてくれる方、10人近くはいたと思う。受付の機械へも

エスカレーターへも皆さんが案内してくれる。新患は受付ていないようで、中も人が少なく静かで、採血、エコー、問診、診察とスムーズに化学療法室へ。

エコーの結果を見て主治医から、来月の手術の話を受けた。

がんが見つかった当初は腫瘍の場所が乳首の奥だった事もあり全摘をお願いしていた。

今日の検査で腫瘍が5ミリ程度になっていた為、部分切除の手術でも可能との事。

その場合残った乳腺に放射線を5週間毎日受ける事になる。

全摘を考えていた私は残しても再発のリスクは無いのか心配で聞いたが、放射線を受ければ、生存率は変らないと聞く。

まだ一か月あるので、家族と考えてと言われる。

今日も点滴中は眠っていた。起こされて終わる。

いつも私にはトイレに一番近い同じベットを使わせてくれる。年輩の方も多いのに有難い。帰りに看護師さんが「後一回になったね」と声をかけてくれた。早いなー、コロナに便乗してあっという間だった。

帰りに薬局に寄っていつもの薬剤師さんに手術の悩みを聞いてもらう。

放射線の事、昔は全摘しか無かった事、色々話してくれる。

夜 主人にも相談するが、新しいスマホに夢中で、アプリがなんだの言って私の話をちゃんと聞いてくれない。

仕方ないので友達夫婦に窮状を訴えていたら主人がのそり、「俺はもう決めている。」と北斗のケンみたいな登場してきて、「なんなのよー」と聞いたら「初めから全摘したら部分切除は出来ない」って

分かっている事を言うがなんだか納得させられた。

その後、色々調べても術式を選べる人の第一選択は部分切除みたいで、放射線の副作用は気になるが一応今日の所は部分切除で落ち着く。

 

6月11日

ジーラスタの皮下注射の通院。

先生と副作用の手足先のシビレ、部分切除、今後の入院予定等を話す。

今日も患者さんは少なくすぐに帰宅。

夜から関節痛と筋肉痛が徐々に出て、動きが緩慢になる。

 

6月12日

毎週金曜の朝はヘルパーさんがきてお掃除だが、いつも一緒に掃除するのに今日は初めて、動けなかった。

指先の感覚鈍麻とシビレは日に日にひどくなる。

主人が在宅勤務だったので、掃除を手伝ってもらい、私は現場監督をさせてもらう。

食事は初めてウーバーイーツに挑戦して、ステーキ弁当がホカホカで届いて感動した。

梅雨に入りジメジメしてきてエアコンの除湿をつけるが、猫さんはエアコンがきらいらしく、肌布団に入ってくるので、私は暑い。

髪の毛は無いが、頭は良く汗をかくので氷嚢をつくる。

長男の黒猫の上に二女の白猫が頭や足を乗せて寝ている。

三女のグレイ猫は私にべったりで暑い。

やっぱり抗がん剤の3日目はきついなー。キーボードを打つ感覚が鈍い。

でもこれをしのげば後一回だー。皆がいてくれる頑張れ私。

※ 笑って泣ける今日の一冊

 「史上最強の内閣」室積 光著  

支持率90%以上の内閣ってみてみたい

 

6月19日

放射線治療について調べてみたら、世界的にはがんが見付かると副作用の強い抗がん剤や体力を落とす手術より、まずは放射線治療が第一選択と言われているようです。

日本では「すぐに取れるだけ切らないと」という考えでしたが、近年では内視鏡手術の普及で傷はなるだけ小さく残せる物は残そうとするようです。

それと被爆国であるがゆえ、放射線という言葉にも抵抗があるとの話でした。何も聞かない調べないで実際に私も放射線が怖かった。放射線治療を受けた先輩方にも色々聞いて、部分切除で放射線を受ける事にしました。

とにかく今の私に出来る事は後一回の抗がん剤を乗り切り、体力をつけておく事、今日も義理の妹が送ってくれたプロテインをせっせとシェイクして飲む。

抗がん剤のせいか、味覚が変わって大好きなお菓子が美味しく無くて、

唾液が少ないので、水分を良く取るようになったし健康的な食生活になりました。

 

6月23日

ヤッター!! 最後の日を迎えました。

いつも通り独りでタクシーで行く。引き続き病院の玄関には検温の方と消毒の方が待っていた。一人でもスムーズに検査、問診、診察と行けるようになった。先生にこの二週間の体調と今後の予定の話をする。

足底と手の指先にシビレがずっーと残ってしまったと訴え

気晴らしでしか無いがと言いつつシップを処方してくれる。

8日に入院で9日の手術の予定でしたが、コロナ検査の為6日に入院する事になりました。

入院と手術の話をして今日と明後日で出来る手術前検査はしようとの事になる。

早速今日は点滴後に心臓のエコーとマンモをして帰るように言われ、

いざ化学療法室へ。看護師さん達が「頑張ったねー」と迎えてくれる。

いつもは寝てしまうのだが、今日の抗がん剤の終了日を祝ってくれるメールを今朝から頂いていたので、この四ヶ月を振り返り、うるうるしながら返信する。

終わった。本当に良く頑張ってくれた体と支えてくれた皆に感謝。

また分子標的薬の点滴になればお世話になります。

と看護師さん達と話して、検査室へ。

もう午後なので、患者さんは少なく、すぐにエコーとマンモを受けて帰宅。なんだか疲れて今日は薬局へは寄らずに帰って来た。

なんにもしたくなくて、温めるだけの冷凍ストックで、母のお好み焼きと妹のから揚げが今晩の夕食。

 

6月25日

ジーラスタの注射だが、MRI造影検査予約が午後の為

午後に通院。診察と注射後に検査室へ。

久しぶりのMRIです。着替えてロッカーに荷物を入れて、

点滴を入れて待機。ウィッグとマスクは付けていたんだけど、

最終的に全部取って、つるりんありのまま。

また検査室へ入る前に金属探知機で調べられて、

(あの飛行機に乗る前のやつです)

ベットに穴が開いていて、そこに胸がはまる様に俯せで検査します。

聞いていましたが、これがキツイ。両手はまっすぐ頭の上で点滴が入ります。気分が悪い時ボタンを手に握り、検査スタート。

ヘッドホンを付けているんだけど、ガンガン コンコンが40分ぐらい続きました。

もう暑くて汗だらだら、意識が朦朧になりそう

呼び出しボタンを押そうとしたら、手が固まって動かないー。

すると暗いトンネルの中かすかに天使の声が聞こえます。

「大丈夫ですか?もう少し頑張って」

「暑くて」と私。そうしたらひゅーと冷たい風が吹いて来ました。

やっとどうにか検査を無事に終えましたが、しばらく立ち上がれなくフラフラでした。

想像以上に体力は低下しているんだなと再確認したMRIでした。

お昼も抜いていたので、お腹は空いて沢山飲んで造影剤を出してと言われていたし、汗を掻いた分、走ってもいないのに500のスポーツドリンク一気飲みしました。

母が迎えに来てくれていたので、入院予約をして薬局に寄り帰りました。

もう副作用の股関節痛がキリキリ痛みだしてきた。

動きが遅くなってきたので、迎えにきてくれていて感謝。

いくつになっても親に面倒をかけてしまいます。

見えなくても、老後の介護でしっかり恩返しするから。

安心してお婆ちゃんになって下さい。。

 

6月26日

さぁ 最後の三日目 これさえしのげばもう終わり。

今までは繰り返しで治ればまた次でしたが、もうきついもだるいも最後です。4か月で8回の抗がん剤。足底と手の指先にシビレが残ってしまいましたが、頑張った分腫瘍はとても小さくなりました。

あと少しがんばれ私。

 

6月28日

やったー 動ける。食べれる。

普通の事がなんとなんと幸せな事か。

目覚めて絶好調の私が帰ってきました!!

それに今日は、お友達の視覚障害同士のカップルがゴールインして、結婚指輪の購入に付き合って、その後、我が家で別の視覚障害の友達も参加しランチ会。

家の音声エアコンやIHコンロや冷蔵庫を触って聞いて、新居の話や披露宴の事、視覚障害同士も当然動きは鈍いけど、喋りまくって、ウィッグを外して、楽しい時間を過ごしました。

※ 本当は闘病中に読む本では無いかもしれないが今日の一冊

 「ライオンのおやつ」 小川 糸著

私の思い出のおやつってなんだろう?

 

6月29日

ご近所の創作料理屋さんで仲良し5人と

抗がん剤お疲れ様会と手術の決起会をしました。

美味しい料理に仲間達。普段はお酒の飲めない私だけど、ほんのちょっとワインを飲みました。

まだまだ会いたい人が沢山いる。

早く県外移動が普通に戻り私も元気になって、皆に会いに行きたい。

待っててね。 

 

抗がん剤治療 後半

5月1日

令和記念日の今日もいいお天気。連休中のお家時間の話を良く聞きますが、我が家も大掃除に断捨離です。冬のシーツやカバー等大物を洗濯してスッキリ。ご近所のYさんから鳥ごぼう飯と唐揚げを頂いた。揚げ物を作るのは苦手でしないので、主人は大喜び。美味しくいただきました。

眠っていたFacebookに久しぶりに投稿し、病気の事をお伝えしたら、沢山の方々からコメントをもらいました。がんの経験者からのコメントの多さにびっくりしました。行きたくても動けないと電話も頂ました。久しぶりの離れた友達と話せて元気がでましたが全国どこでも大変な生活をされているのを強く感じました。コロナからの復活と私の復活がどちらが早いか勝負しろと言われた。よーし始まりはほぼ同時だったので、頑張るぞ。

※ あたたかい気持ちにさせてくれる今日の一冊

「カモメに飛ぶ事を教えた猫」ルイス・セプルベダ著  

人より動物って賢いかも?

 

5月8日

連休も終わり、本日から抗がん剤の後半スタートです。一泊入院の為、妹と病院へ。私は血液検査とエコー検査へ、妹は入院説明を受け、診察後病棟看護師さんがお迎えに来てくれたので一人で行きます。今回のお部屋は685号室。前回と方向が違ったのでまたぐるりと周り、場所を確認。すぐに 「先にポートの穿刺をさせて下さい」と先生が入って来られました。後になりましたがこちらの病院はポートへの穿刺は看護師さんでなく先生なんです。まだポンプとかはつながって無いので、急いで荷物を片付け、スリッパを出しました。するとすぐお昼ご飯が来て、先に食べてと。

食べ終わった頃に薬剤師さんが来られ今日からの薬の説明を受けました。

アルコールが多く、ほろ酔い気分になるかもと言われ飲めない私は気持ち悪く赤くなるのかなと心配になりました。前回のむかつきや嘔吐感は無いが、今回の副作用はしびれや関節痛との事、13時から前投与の吐き気止め30分が2本のスタートです。その後心電図を付けパクリタキセルを3時間かけてゆっくり入れていきます。体温や血圧を測り、初めは看護師さんが付いていてくれて今日の担当は男性の看護師さんでマラソンの話をしました。フルマラソンとか凄いと言われ、私たちと一緒に走ってくれる伴走さんが凄いんですと話して、若そうでハーフマラソンの経験はあると言われたので、今度一緒に走ろうと言いましたが、抗がん剤をうっている患者に誘われてもなーと。

さて3時間は長くトイレが近い、ポンプや心電図を全部持ってのトイレは面倒だが4回は行った。途中血圧は何度か来て赤面になって無いと聞こえたが少しぼーっとしてきて眠りました。やっと終わって食塩水を15分流す。全て終わったのは17時過ぎでした。時間は長いけど思っていたより楽でした。終わってすぐまた夕食がきたのだが、動いていないし全然食べれなかった。うとうとしていていつ眠ったのか分からない。

朝7時に看護師さんが検温と血圧を測りに来たが、普通のようで、無事に退院出来そう。9時に母と主人が迎えに来てくれた。

帰宅準備をしていたが、靴下がどうしても見つからず3人で大捜索。

明後日のジーラスタ注射の予約を取って結局靴下は無いまま退院。

 

5月11日

深夜全身が痛く目覚める。シビレってこれ?

足がなんだかゾワゾワする。股関節も膝も足首も。まだ言えば背中も肋骨も頭も痛い。こんなの嫌だー。

今度の薬は嘔吐感は無いし楽な方と聞き油断していた。食欲は問題無いのだが、足がずーっと痛い。急いでパソコンで調べたら抗がん剤が終わってもシビレの後遺症に悩まされている方が多いとか。 

こんなの無理。私早く走れるようになりたいのにー。

明朝 先生に相談してみよう。

ジーラスタ注射の通院

病院の入り口まで妹が送迎してくれた。足の不快感を先生に訴えるが、初めてなので、少し様子を見てあまり痛むなら薬を飲んでと。

まあ それだけ強い薬を使っているという事だし仕方無い

二回目まで様子を見てやろう。

どうにかこれを克服する方法を見つけたい。まだ手にはきて無いが、こうしている今もじっとしているのが痛いので、摩っている。わームカツク!

サバイバーの先輩方はこんなのガマンしてたの?すごすぎ・・・。

 

5月17日

昨日の冷たい雨は上がり今日は晴天です。

関節の痛みは無くなりましたが、就寝前にかゆみが出て眠れない。

不思議なかゆみで手足首から先なんですよね。なんでだろう?

処方されている乾燥止めのローションはつけているのだが、かゆくて眠れない。手足の甲はカサカサになってしまった。これも副作用なのかな。 色々調べても分からない。次回先生に相談してみる事にして、とりあえず百均店で氷嚢を買って冷やして寝てみる。 

いつも私の足元が寝床の猫ちゃんは暖かいはずのお布団の中が冷たいのにびっくりさせてしまった。

今日は義父の74歳の誕生日なので、家族のグループラインでのお誕生日会。それぞれ離れている家族とビデオ通話にして顔を見せ合う事が出来、皆でバースデイソングを歌いました。

始めて私のウィッグ頭も見せて、自然だねと言ってくれました。

早く会える様に皆、元気でいて下さい。

お父さんもあまり飲みすぎ無いでますます元気でいて下さいね。

あっそうそう 少し前に義父とおハゲ談議をしました。私が頭が暑くて汗をかいてしょうがない。

髪の毛の大切さが分かったと話したら、そうだろうそうだろうと義父。

そして、ハゲでもシャンプー使うよねとか、季節の変化は頭が一番先に感じるとか色々話しました。なってみて初めて分かる事だらけ。泣く日もあるけどその分いっぱいいっぱい笑って過ごしたい。

Aちゃんからがんの経験者の方が作っているという麻のリバーシブルの素敵な帽子が届いた。なんだか手足の不安に落ち込む毎日だったので、嬉しかった。痛いのもかゆみもがんを倒す為、強い薬と大切な体が戦ってくれている。私は気持ちだけ負けない。

 ※ ほっこりしたい今日の一冊

「パンとスープとネコ日和」著者 群ようこ

美味しそうで、ネコちゃんが可愛すぎる。

 

5月26日

抗がん剤6回目。タクシーに乗って一人で通院し入り口で警備員の方が声を掛けてくれて、機械に診察カードを入れ確認ボタンを押すという作業を手伝ってくれる。

その後一人でエスカレーターを上がり外科の受付まで行き検温を受けて、その後は採血、問診、診察と私をバトンしてくれる。前回のかゆみの事や関節痛等を先生に話し一応かゆみ止めと痛み止めの薬を処方してもらう。

やっと外来化学療法室へ、ここまで来たらウィッグを脱いで一息。

いつものように前投与の吐き気止め30分を2本、その後、パクリタキセルを3時間、本を聞きながらまたウトウト。以前より楽で看護師さんにわったよと起こされる。

精算も職員さんが手伝ってくれてタクシーで自宅のご近所の薬局へ。

薬剤師さんが私の乳がんはホルモン受容体が無いタイプで予後が悪かったが、今の薬が出来た時びっくりした事、だから大丈夫と話して励ましてくれた。

 

5月28日

ジーラスタの皮下注射を受けに通院。30分で終わり帰宅したが、病棟からコロナウィルスのクラスターが発生した事が分かり、全国で報道された為、沢山の方からご心配の連絡を頂く。聞くところによると副作用と肺炎初期の症状は似ているのだが、大丈夫大丈夫と祈るだけ。また夕方から関節痛と筋肉痛で動き辛くなる。肩甲骨、腰、股関節、膝、かかと

体中がキシキシと鳴っている感じ、トイレに立ち歩くのに時間がかかる。以前のようにむかつきや倦怠感は無いが、その時は薬で治まってくれていたが、今回はあまり効かない。

というか薬がキレたらまた痛みだす。そんな時はじっとして寝て待つ。

またひとつ発見した事をご報告。最近食事中、入浴中等やたらと鼻水が出る。なんでかなーと思っていたら、鼻毛も無くなっていた。やはりどこの毛も色んな働きをしてくれていたんだと無くなって初めて気付く。まゆげとまつげはまだ頑張ってくれている。後2回負けないで私にくっついていて下さいーー。

 

抗がん剤治療 前半

 3月11日

熱も36.4℃だったので、無事に退院。吐き気止めとポートの痛み止めを処方してもらう。外来化学療法室のオリエンテーションを受ける。

これから体がどうなるのか不安しか無いが、貴重な経験と思いどうなっても大切な一日。少しだるかったが家に帰って猫の歓迎を受け洗濯をしたら

なんだかスッキリした。

 

3月12日

免疫を上げる皮下注射(ジーラスタ)を打ちに外来へ。この注射 保険適用とはいえびっくりお値段三万円。がん保険が必要なはずよね。絶対周りの人にはがん保険に入ってもらおう!

 

3月13日

三日目、目が覚めてどんより、抗がん剤恐るべし。。。

体がだるくしびれる。めまいもするし息苦しい。食べたくない。ソファーで猫とずっと寝て過ごす。母が色々買って来てくれて、話していたらなんか食べれた。食べたく無いが、口に入れると食べれる。豆乳バナナヨーグルト。

※後日談ですが、顔が白くむくんで、

ナントカ太夫みたいだったと。あんまりかわいそうで言えなかったよと母が言っていました。良くそんな人と笑わずに普通に話せたよね。

今日は違う世界に行きたいのでファンタジーの一冊

「青の王」廣嶋玲子著

 

3月14日

夜トイレに5回も目が覚める。味覚障害、唾液が減りノドが枯れる。何も美味しくない。声がかすれたのでお酒の飲めない私だが、舟歌を歌ってみる。

 

3月15日

また夜間頻尿、今日は美味しく無いけど普通に食べれる。便秘と下痢の繰り返し。KさんOさんからお見舞いを頂く、話せて元気を頂ける。

※今日は病気と闘うのは患者だけでは無いこの一冊

神様のカルテ夏川草介

栗原先生の素朴な真面目さが大好きです。

 

3月17日

今週は普通に動けて食べれる。

走れなくても、普通に食べ、笑え、寝れる事が本当に本当に幸せ。

久しぶりにK公園へ、皆と会えて元気を更にもらう。

女子部の皆さんから、すっぽり深くかぶれる女優帽子を頂く。

これで、髪の毛が抜けても寂しく無い、嬉しい、頑張る。

 

3月18日

Aちゃんがお見舞いに来てくれ、口内炎防止のご指導と薬をくれる。

ご近所のスペインバルでパエリアとアヒージョを一緒に食べた。

色々話せて楽しかった。しかし夜すごく腰痛が出て眠れない。

※この腰痛は一日だけでしたが、後日ジーラスタの副作用による骨痛と判明。薬って凄い。

 

3月24日

妹の同伴で病院へ。今日は抗がん剤二回目。採血後体重、血圧、検温、血中酸素を測り看護師さんと副作用等を話す。その後先生の診察、吐き気止めと整腸剤、乾燥止めのローションを処方してもらう。

10時30分 二回目の抗がん剤スタート。

12時30分に終了 思ったより早く済んだ。

外来化学療法室の患者さんの多さにびっくりした。

※貧血改善と抵抗力を高める為にと妹がとりきも煮を大量に作ってくれる。愛する妹よ 有難う。

 

3月25日

昨夜はあまり眠れなかった。エンドキサンの後の頭痛が気になる。

主人が、がん患者さんが良く飲まれているにんじんジュースをお取り寄せ購入してくれた。にんじんが大嫌いな主人が私より飲んでいるので、良かった良かった。

 

3月26日

病院のスタッフさんにも視覚障がい者に対する手引きを覚えてもらう様に、今回から一人で行く。ジーラスタの皮下注射を受け精算、

タクシーに乗るまで手引きをして頂ける。

※今日は友情と青春のこの一冊

「チア男子」朝井リョウ

 

3月27日

恐怖の三日目。やはりだるさはあるが、一度目ほどでは無い。外出はせず猫とゴロゴロ寝て過ごす。とうとう脱毛が始まった。

先生はチクチクぐらいと言われたけれど、どうやら私の場合は頭皮が押さえつけられるように結構痛い。

睡眠時に抜けるので、紙製の帽子をかぶって寝る。

朝そのまま捨てれて良い。

Nちゃんからダンボールが届いた。

中身は大きくマジックで説明が書かれた顔のシートパックやホットアイマスク。フリーズドライの食品等が沢山入っていた。話せていなかったのに凄く気持ちが嬉しい。

 

3月28日

今日は頭皮がチクチクの痛さぐらい。新型コロナで自粛要請のニュース。

※毎日毎日洗髪時に何の抵抗も無くポロポロ毛が抜ける。三匹のネコの毛より私の抜け毛が多い、お掃除が大変。

※今日は読みやすく感動するこの一冊

「明日の子供たち」有川浩

 

3月30日

新型コロナで志村けんが亡くなった。ショック。

アイーンと怒っちゃやーよ!を良く使っていました。

※私の頭はなんと前髪だけが残るという斬新ヘアになってしまった。

普通は剃ってしまうのかもしれないが、頑張って残ってくれている前髪がなぜか愛おしくて剃れない。こんな可哀そうな私に、主人のヤローは大五郎みたいと。

 

4月7日

今日は抗がん剤三回目。一人でタクシーで行く。採血、祈りながらのエコー検査後診察。腫瘍が半分くらいに小さくなっていると聞いてホッとした。睡眠導入剤と吐き気止め、ポートへの抗生剤軟膏を処方してもらう。 

※新型コロナウィルスにより緊急事態宣言。

 K公園の練習会もしばらくの間自粛します。

 

4月9日

 一人でタクシーに乗り、ジーラスタの注射を受けに病院へ。 マスクは不織布を二重にして、タクシーの窓を全開です。良いお天気で良かった。主人が新型コロナウィルスにより在宅勤務となるが、なんでだか、ぎっくり腰になる。

今日は家族愛の中にもミステリーなこの一冊

「小暮写真館」宮部みゆき

ピカちゃんの大ファンです。 

 

4月10日

恐怖の三日目。今回はあまり食べれない。なぜかおそばだけが良く食べれる。髪の毛は前髪以外ほとんど無くなりスッキリしてますが、いつかまつげも抜け始めるのかとヒヤヒヤしてます。視覚障害者につけまつげもお化粧も難しいな。肌の乾燥もひどくなって来たので、せっせと保湿に励む。Kちゃんが素敵なウィッグを送ってくれて、外出時はいつもかぶっています。Aちゃんがくれた金髪もいつかチャレンジします。

 

4月21日

抗がん剤四回目。いつも通り採血、体重、血圧後に診察。コロナの影響か患者さんが少なく昼前に帰宅。抗がん剤の前半4回が無事終了しました。

ラソンで言えば折り返しなんだけどまだ半分? また同じだけ走るのはもう無理と思うけど、良く伴走さんに後は帰るだけと言われ、気持ちが楽になる。100キロマラソンの長く苦しいレースを思い出せば、抗がん剤のあと4回なんてきっと乗り切れる。連休明けに一泊入院をして、抗がん剤の後半を始めます。薬がパクリタキセルというのに変わるので、様子見の入院です。舌を噛みそうな薬ですが、近年抗がん剤はいっぱい出ています。昔の様にクリーンルームでゲロゲロなんて事は無く、皆さん外来でサッと受けてお仕事をされている方もいます。

 

4月23日

ジーラスタ注射。今日も患者さんは少ない。診察も注射も速攻で終わる。

色々と副作用が出るきつい日以外は、在宅勤務の主人の三食の料理に猫のブラッシングに爪切り。普通の事が普通に出来る事が嬉しい。昨日と同じ今日、今日と同じ明日。愛おしく大切な一日。

 

4月24日

恐怖の三日目。やはりだるいが頑張って豆乳甘酒は飲む。にんじんジュースは最近飲めて無いな。倦怠感を軽減させる私の方法

1・大きな深呼吸

        もう無理というくらい吸って吐くゆっくりと呼吸を10回。

2・強炭酸水を飲む

        無理は禁物ですが、スッキリします。

※ 新型コロナウィルスにより岡江さんが亡くなった。速報で流れびっくりした。乳がんの手術もされていたとの事、長生きする為のつらい治療をされたのに、新型ウィルスは突然に襲ってくる。

早くなくなれコロナ!

 

4月29日

昭和の日 今日もいいお天気です。お布団を干して猫とベランダで日向ぼっこ。猫草の育ちが悪いな なんでだろう?副作用の影響なのか、便秘がきつい。薬を出してもらっているが、出来れば自力で出したいので

良いと言われる物は全部試してみる。ヨーグルト、山芋、黒にんにく、にんじんジュース、キウイ、ルイボス茶、何か分からないきのこ等々。

結局すっきりとは出来ないので、薬を飲む事になるが、それも続かないので、今度先生に相談してみよう。連休に入りましたが今回は帰省自粛なので、グループlineで家族と話したりした。義母がお好み焼きを沢山焼いてくれて、一枚一枚ラップに包んで冷凍し、ソースもからしマヨも一本ずつ入れてクール便だが愛情アツアツのお好み焼きセットが届いた。心配ばかりかけているのに、会えなくても義母の優しさを感じました。有難うございます。あまりの美味しさに主人は三食ともチンして食べている。私も負けずに食べないとーー。

 

抗がん剤後半へつづく・・・

 

発見~抗がん剤治療まで

2020年2月13日

 深夜、私の腕まくらで寝ていた猫が重く寝返りをした時

 何かコロンと左乳房にしこりを見つける。

 その後はもう眠れなくて、ひたすらじっと朝を待つ

 明後日はフルマラソンなのに眠れない どうしよう

 

2月14日

 すぐに検査してくれる所をパソコンで探し、電話で予約をする。

 幸いにすぐ見付かり独りでタクシーで行く。

 Kクリニック受診  

 マンモ、エコー、細胞診

 ※ 先生もKマラソンを走るそうで、

 悩まずに楽しんで走りたいからすぐに来ましたとの私に、

 今出来る事はしたから

 後は待つだけ、何も考えず嵐の予報のマラソン頑張りましょうと言ってくれた。

 

2月16日

 天気予報は的中!雨風の嵐のKマラソン

 伴走のAさんとの初ペアで寒くきつかったけど

 楽しく苦しみました。

 こんな天候でも見えない私達も

 皆さんと同じスタートに立てる事が本当に幸せです。

 苦しいレースになった分、打ち上げは盛り上がり楽しかぅたなー。

 特に初フルのIさんFちゃんにはあっぱれでしたね。

 主人がドヤ顔で打ち上げ中ずっと完走メダルを下げてて笑えた。

 でもリタイヤせずに完走してきてびっくりでした。

 

※2月17日新型コロナ拡大により 東京マラソンの市民枠中止の決定

 

2月25日

 クリニックから結果が出ましたとの連絡をもらい、一人で直ちに病院へ。

 結果は悪性腫瘍 ホルモン受容体無し 分裂速度が速いと言われる。

 文字通り頭真っ白の ガーーーンです。

 ※ 主人にしか検査を受けた事を話していなかったので、夜両親と妹に話す。

  なんであんたばっかりと 母に泣かれる。

 父はなんでか なんでかと繰り返す。

  また病気と闘う事になり、こんな娘で本当にすみません。

 15年前 視覚障害の原因の病気も何の前触れも無く突然に私の体にやって来た。

 それ以来毎年人間ドックに入って検査をしてきたのに、お酒もたばこもしないし

 マラソンも走るしなんで私?

 色々 色々考えて眠れない。 

 

2月27日

 妹に同伴してもらい K病院受診 K医師

 採血、胸エコー、心電図、肺機能、リンパ細胞針、レントゲン、CT造影、マンモ

 疲れたが、今日出来る検査は全部やった。

 ※ これだけの検査をしても昼過ぎには終わる。

 電子カルテって凄い、受付も生産も全部機械。

 私が歩くより検査データは早く先生の所に着く。

 おだやかそうな先生に出逢えた。

 きっととりみだす女性に慣れているのでしょう。

 科学治療と手術は避けられないが、完治は出来ると言っていただけ

 覚悟が決まる。

 

3月3日

 検査結果は転移は今の所は無く一安心。

 肝臓のエコー検査後

 先生との相談の結果、一秒も無駄にしたくない私の希望で

 早速9日から二泊三日の入院で、

 CVポートの血管の手術と第一回目の抗がん剤治療を開始。

 血液検査と入院予約

 ※ CVポートとは首の静脈から心臓近くまでカテーテルを入れて、

 抗がん剤を投与するために使用します。 CVポートは、100円硬貨程度の大きさの本

体と 薬剤を注入するチューブ(カテーテル)より構成されています。皮下埋め込み型

ポートといわれ抗がん剤を効きやすくする為との事、

 手からの点滴だと入りにくく痛さも起こるそうです。

 ※久しぶりの入院の準備

 テンションを上げる為に可愛い猫のパジャマを買いに行く。

 15年前とは違い旦那様も猫もいる。

 待っていてくれる人が家にいるってなんだか嬉しい。 

 ※ 保険屋さんからお守りとお手紙を頂く。

 凄く励まされた。仕事の出来る人は早いなー。

 

3月8日

 M君、TさんとM神社へ闘病祈願ラン。

 やっぱり山は気持ちいいー、しばらく走れなくなるけれど

 明日から約一年、ブラインドサバイバー頑張ります。

 ※久しぶりに読書(デイジー図書という視覚障害者向けの音声本)

  元気に笑いたいので今日の一冊は

 「空中ブランコ奥田英朗

 ナイーブ伊良部先生に笑わせてもらおう。

   3月9日 

 入院受付 心臓のエコー後病室へ660号室

 個室で冷蔵庫、洗面所、トイレ、壁付けテレビ、まるで鍵のかからないホテルで

 触りまくって、場所を確認。

 15時15分からCVポートの手術、

 40分で終わるはずが病室に戻ったのは二時間半後、 疲れたーお腹空いた

 チームの皆さんへ病室からのご報告メール。

 びっくりさせちゃってごめんなさい。

 夜はズキズキと傷が痛む

 ※なんとこの病院フリーWiFiなんです。

 イヤホン無しで動画サイトの落語をずっと聞いていました。

 

3月10日

 抗がん剤一回目

 がんの相談員のTさんが来て色々話してくれる。

 10時より吐き気止め副作用の点滴を30分を二本、 

 抗がん剤、エピルビシン15分その後、エンドキサン20分、

 食塩水を15分流す。

 何事も無く無事に終わる

 いっぱいお見舞いおやつが来ていたので、食欲が無くなる前にと食べまくる。

 ※今から2週間に一度の抗がん剤の点滴を8回します。

 6月まで あっという間かな?長いかな?

 

3月11日

 熱も36,4だったので、無事に退院。

 吐き気止めとポートの痛み止めを処方してもらう。

 外来化学療法室のオリエンテーションを受ける

 ※ これから体がどうなるのか不安しか無いが、

 貴重な経験と思いどうなっても大切な一日。

 ※少しだるかったが家に帰って猫の歓迎を受け洗濯をしたら

 なんだかスッキリした。

 

3月12日

 免疫を上げる皮下注射(ジーラスタ)を打ちに外来へ

 この注射 保険適用とはいえびっくりお値段三万円。

 がん保険が必要なはずよね。

 絶対周りの人にはがん保険に入ってもらおう

 

3月13日

 三日目、目が覚めてどんより、抗がん剤恐るべし、

 体がだるくしびれる、めまいもするし息苦しい、食べたくない。

 ソファーで猫とずっと寝て過ごす。

 母が色々買って来てくれて、

 話していたらなんか食べれた、食べたく無いが、口に入れると食べれる。

 豆乳バナナヨーグルト。

 ※後日談ですが、顔が白くむくんで、

 ナントカ太夫みたいだったと。

 あんまりかわいそうで言えなかったよと母が言っていました。

  良くそんな人と笑わずに普通に話せたよね。

 ※今日は違う世界に行きたいのでファンタジーの一冊

 「青の王」廣嶋玲子著

 

3月14日

 夜トイレに5回も目が覚める。味覚障害、唾液が減りノドが枯れる。

 味が感じ無くて 何も美味しくない。

 声がかすれたのでお酒の飲めない私だが、舟歌を歌ってみる。