こたはなのブログ

視覚障害者で趣味はマラソンと読書。元気な私に2020年乳がんが見つかりました。旦那と猫三匹との日常を書いてみます。

発見~抗がん剤治療まで

2020年2月13日

 深夜、私の腕まくらで寝ていた猫が重く寝返りをした時

 何かコロンと左乳房にしこりを見つける。

 その後はもう眠れなくて、ひたすらじっと朝を待つ

 明後日はフルマラソンなのに眠れない どうしよう

 

2月14日

 すぐに検査してくれる所をパソコンで探し、電話で予約をする。

 幸いにすぐ見付かり独りでタクシーで行く。

 Kクリニック受診  

 マンモ、エコー、細胞診

 ※ 先生もKマラソンを走るそうで、

 悩まずに楽しんで走りたいからすぐに来ましたとの私に、

 今出来る事はしたから

 後は待つだけ、何も考えず嵐の予報のマラソン頑張りましょうと言ってくれた。

 

2月16日

 天気予報は的中!雨風の嵐のKマラソン

 伴走のAさんとの初ペアで寒くきつかったけど

 楽しく苦しみました。

 こんな天候でも見えない私達も

 皆さんと同じスタートに立てる事が本当に幸せです。

 苦しいレースになった分、打ち上げは盛り上がり楽しかぅたなー。

 特に初フルのIさんFちゃんにはあっぱれでしたね。

 主人がドヤ顔で打ち上げ中ずっと完走メダルを下げてて笑えた。

 でもリタイヤせずに完走してきてびっくりでした。

 

※2月17日新型コロナ拡大により 東京マラソンの市民枠中止の決定

 

2月25日

 クリニックから結果が出ましたとの連絡をもらい、一人で直ちに病院へ。

 結果は悪性腫瘍 ホルモン受容体無し 分裂速度が速いと言われる。

 文字通り頭真っ白の ガーーーンです。

 ※ 主人にしか検査を受けた事を話していなかったので、夜両親と妹に話す。

  なんであんたばっかりと 母に泣かれる。

 父はなんでか なんでかと繰り返す。

  また病気と闘う事になり、こんな娘で本当にすみません。

 15年前 視覚障害の原因の病気も何の前触れも無く突然に私の体にやって来た。

 それ以来毎年人間ドックに入って検査をしてきたのに、お酒もたばこもしないし

 マラソンも走るしなんで私?

 色々 色々考えて眠れない。 

 

2月27日

 妹に同伴してもらい K病院受診 K医師

 採血、胸エコー、心電図、肺機能、リンパ細胞針、レントゲン、CT造影、マンモ

 疲れたが、今日出来る検査は全部やった。

 ※ これだけの検査をしても昼過ぎには終わる。

 電子カルテって凄い、受付も生産も全部機械。

 私が歩くより検査データは早く先生の所に着く。

 おだやかそうな先生に出逢えた。

 きっととりみだす女性に慣れているのでしょう。

 科学治療と手術は避けられないが、完治は出来ると言っていただけ

 覚悟が決まる。

 

3月3日

 検査結果は転移は今の所は無く一安心。

 肝臓のエコー検査後

 先生との相談の結果、一秒も無駄にしたくない私の希望で

 早速9日から二泊三日の入院で、

 CVポートの血管の手術と第一回目の抗がん剤治療を開始。

 血液検査と入院予約

 ※ CVポートとは首の静脈から心臓近くまでカテーテルを入れて、

 抗がん剤を投与するために使用します。 CVポートは、100円硬貨程度の大きさの本

体と 薬剤を注入するチューブ(カテーテル)より構成されています。皮下埋め込み型

ポートといわれ抗がん剤を効きやすくする為との事、

 手からの点滴だと入りにくく痛さも起こるそうです。

 ※久しぶりの入院の準備

 テンションを上げる為に可愛い猫のパジャマを買いに行く。

 15年前とは違い旦那様も猫もいる。

 待っていてくれる人が家にいるってなんだか嬉しい。 

 ※ 保険屋さんからお守りとお手紙を頂く。

 凄く励まされた。仕事の出来る人は早いなー。

 

3月8日

 M君、TさんとM神社へ闘病祈願ラン。

 やっぱり山は気持ちいいー、しばらく走れなくなるけれど

 明日から約一年、ブラインドサバイバー頑張ります。

 ※久しぶりに読書(デイジー図書という視覚障害者向けの音声本)

  元気に笑いたいので今日の一冊は

 「空中ブランコ奥田英朗

 ナイーブ伊良部先生に笑わせてもらおう。

   3月9日 

 入院受付 心臓のエコー後病室へ660号室

 個室で冷蔵庫、洗面所、トイレ、壁付けテレビ、まるで鍵のかからないホテルで

 触りまくって、場所を確認。

 15時15分からCVポートの手術、

 40分で終わるはずが病室に戻ったのは二時間半後、 疲れたーお腹空いた

 チームの皆さんへ病室からのご報告メール。

 びっくりさせちゃってごめんなさい。

 夜はズキズキと傷が痛む

 ※なんとこの病院フリーWiFiなんです。

 イヤホン無しで動画サイトの落語をずっと聞いていました。

 

3月10日

 抗がん剤一回目

 がんの相談員のTさんが来て色々話してくれる。

 10時より吐き気止め副作用の点滴を30分を二本、 

 抗がん剤、エピルビシン15分その後、エンドキサン20分、

 食塩水を15分流す。

 何事も無く無事に終わる

 いっぱいお見舞いおやつが来ていたので、食欲が無くなる前にと食べまくる。

 ※今から2週間に一度の抗がん剤の点滴を8回します。

 6月まで あっという間かな?長いかな?

 

3月11日

 熱も36,4だったので、無事に退院。

 吐き気止めとポートの痛み止めを処方してもらう。

 外来化学療法室のオリエンテーションを受ける

 ※ これから体がどうなるのか不安しか無いが、

 貴重な経験と思いどうなっても大切な一日。

 ※少しだるかったが家に帰って猫の歓迎を受け洗濯をしたら

 なんだかスッキリした。

 

3月12日

 免疫を上げる皮下注射(ジーラスタ)を打ちに外来へ

 この注射 保険適用とはいえびっくりお値段三万円。

 がん保険が必要なはずよね。

 絶対周りの人にはがん保険に入ってもらおう

 

3月13日

 三日目、目が覚めてどんより、抗がん剤恐るべし、

 体がだるくしびれる、めまいもするし息苦しい、食べたくない。

 ソファーで猫とずっと寝て過ごす。

 母が色々買って来てくれて、

 話していたらなんか食べれた、食べたく無いが、口に入れると食べれる。

 豆乳バナナヨーグルト。

 ※後日談ですが、顔が白くむくんで、

 ナントカ太夫みたいだったと。

 あんまりかわいそうで言えなかったよと母が言っていました。

  良くそんな人と笑わずに普通に話せたよね。

 ※今日は違う世界に行きたいのでファンタジーの一冊

 「青の王」廣嶋玲子著

 

3月14日

 夜トイレに5回も目が覚める。味覚障害、唾液が減りノドが枯れる。

 味が感じ無くて 何も美味しくない。

 声がかすれたのでお酒の飲めない私だが、舟歌を歌ってみる。